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2006年05月25日(木) 00時00分

【嶺北】 “白装束”餌付けカラス 福井市が駆除 1カ月100羽めど 東京新聞

 白装束集団「パナウェーブ研究所」がカラスなどに餌付けし、付近の農作物などに被害が出ている問題で、地元の要請を受けた福井市は24日、同市五太子町の同研究所拠点施設周辺で、県猟友会などの協力を得てカラスの駆除に乗り出した。

 県猟友会のメンバーと市職員ら計25人が参加。2班に分かれて施設周辺の山林に入り、午前6時に駆除を開始した。銃声が響くと、木々の間から一斉にカラスが飛び立った。パナウェーブ関係者が、市の小林幸二危機管理対策監に駆除の中止を申し入れたが、駆除は続行され、約1時間で10回程度発砲し、7羽を駆除した。

 駆除作業を見守っていた同町自治会の前田喜代志会長(67)は「徹底的な駆除をお願いしたいが、餌付け自体をやめてもらわないと根本的な解決にはならない」と困惑気味。付近に水田を持つ農業の男性(75)は「餌付けの時間は空が黒く見えるほど。植えた稲を踏み荒らされるなど困っている」と収穫への影響を心配していた。

 これに対し、パナウェーブ関係者は「自然界に餌がないため野生動物全般に餌をやっている。被害は申し訳ないが、やめることはできない。駆除については非常に残酷のひと言に尽きる」と話した。

 地元住民らによると、一昨年秋から町内にカラスが増え始め、それまでほとんど見られなかったカラスが、現在は200−300羽ほどいるとみられる。今年4月末に同町自治会が有害鳥獣捕獲の申請を出し、市は今月2日から1カ月間、100羽を上限に駆除を許可した。住民が住みやすい環境づくりのため、市は住民の要請があれば駆除を継続する方針。 (北原愛)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/fki/20060525/lcl_____fki_____003.shtml