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2006年05月25日(木) 19時20分

ツツガムシ病増加傾向朝日新聞

 ∞県内6人 昨年同期比3倍

 「ツツガムシ病」が、県内で増加の兆しを見せている。息災であることを意味する「つつがない」の語源とも言われるほど、古くから人々を苦しめてきた厄介な病気。24日現在、今年の感染者は6人で、昨年同期と比べて3倍に上る。全国の感染者も昨年同期を8人上回る35人だ。高熱が続くと死に至ることもあり、県保健薬務課は注意を呼びかけている。

 ツツガムシ病は、ダニの一種であるツツガムシの幼虫に刺されることで人に感染する。河川敷や山林、田畑などに生息する幼虫がリケッチアと呼ばれる病原体を持っていた場合、刺された人は発熱や頭痛、気だるさなどの症状が出る。刺し口が残り、発疹が出ることも多い。

 風邪の初期症状と似ているため、安易に勘違いしやすいのも問題。潜伏期間は5〜14日とされており、発症した際に心当たりがあれば、早めに医師に伝えることが大切だという。

 元々、山形とツツガムシ病は縁が深い。古くは山形、秋田、新潟県の河川敷に生息するアカツツガムシから感染する風土病としてとらえられていた。

 その後、別のツツガムシも同様の病原体を持つことが分かり、現在では、ほぼ全国で感染例が報告されている。

 ツツガムシ病は感染症法に基づく届け出が必要で、県内では12日に今年初めての感染者が報告された。これまでに米沢、新庄両市と西置賜、西村山、最上郡の男女6人(50〜70代)が感染したが、いずれも快方に向かっている。

 同課によると、ツツガムシの幼虫は極めて小さく、目視で予防するのは困難という。このため、幼虫がいるような場所に行く時は(1)素肌を出さない服装(2)草むらに直接座らない(3)虫よけスプレーを使う(4)帰宅したら早めに入浴し、洗濯する——ことなどを注意点にあげている。

http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000605250005