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2006年05月25日(木) 19時19分

名古屋人度 何級かな 朝日新聞

【身上つぶすのは? 値引き術何と言う?】

 おみゃーさん、名古屋のことをどれだけ知ってりゃあす? 名古屋市熱田区の社会保険労務士、本部(ほん・べ)建二さん(41)が書いた名古屋版ご当地検定本「でらムズッ 大名古屋検定」が注目を集めている。名古屋独特の風習や庶民の考え方などをクイズ形式でわかりやすく紹介。3カ月で約1万2千部が売れた。本部さんは「遊び感覚で名古屋の良さを再認識してもらえれば」といい、あなたも名古屋マイスターを目指してみては……。(松永佳伸)

▽風習など、クイズ形式で/熱田区の本部さん、「ご当地検定」本

 「派手な嫁入りから、×××、身上つぶすと言われるのは何」(答え=娘3人)

 「執拗(しつよう)に値引きやオマケを強要する名古屋人独特の値引き交渉術を何と言うか」(答え=三段値切り)

 このほか、新装開店の生花を持ち去る習慣や、関東、関西、名古屋人それぞれの会食時の態様、名古屋にぼったくりの店が少ない理由など、「初級」「中級」「上級」「最上級」の4段階に分かれ、16科目、140問が用意されている。

 初級は、名古屋に何のゆかりもない人への常識問題。名古屋人で合格点に達しない人には「熱田神宮参拝のうえ、一から学びましょう」と厳しいコメントも。合格点を獲得すれば中級、上級、最上級へと進む。

 名古屋以外の人が「上級」の試験に合格すると、「名古屋永住許可書」が与えられ、逆に名古屋人が40点以下なら、「おみゃーさん、ホントに名古屋人きゃ?」と疑われることがあるので注意するよう指摘。

 最上級の合格者には「名古屋国籍」が認められ、マイスター(師範代)の称号が与えられるというユニークな内容だ。

 それぞれの問題の回答には理由や解説なども添えられていて、クイズを楽しみながら名古屋のことが理解できるように工夫されている。

 作者の本部さんは名古屋市南区生まれ。高校卒業後、サラリーマンなどをした後、22歳の時に社労士の資格を取得。その後、フリーターなどをし、5年後、自宅に事務所を構えて独立した。

 元々、文章を書くことが好きで、社労士になった直後も「社労士開業マニュアル」「社労士のすべてがわかる本」を相次いで出版。これまでに約4万冊が売れた実績を持つ。

 名古屋の歴史や文化には以前から興味があり、こつこつと調べていたものを昨年夏に書き上げ、東京の出版社に自ら持ち込んだ。京都などで人気のご当地検定本の形式を取り入れたことが編集者の目に留まった。

 本部さんは「名古屋への熱い思いというより、愛知万博の成功や中部国際空港の開港を機に、もう一度、名古屋の良さを知ってほしかった」。

 1月に出版したところ、市内を中心に3カ月余りで約1万2千部が売れ、各書店の売り上げランクの上位に顔を出す。

 同市中区の丸善名古屋栄店では、特設コーナーをつくってPRした効果もあり、「中、高年の男性がよく買い求めていく」という。

 「でらムズッ 大名古屋検定」(インデックス・コミュニケーションズ)は191ページで、1260円(税込み)。

http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000000605250004