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2006年05月25日(木) 19時19分

教員狙い「振り込め」続発 県教委把握朝日新聞

 県内各地で教職員の留守宅を狙い撃ちした「振り込め詐欺」が相次いでいる。今月19日、松阪市と名張市でそれぞれ約200万円と100万円をだまし取られる被害が発生。北勢や南勢でも4月以降、計3件約470万円の被害があった。未遂や事件として認知されていないものも多数あるとみられ、県教委などが注意を呼びかけている。

 各市町の教育委員会から県教委に寄せられた情報などによると、教職員宅を対象に振り込め詐欺を狙ったとみられる不審な電話は、県内で初めて発覚した昨年8月末以降、今年3月までで約90件あった。4月にも32件、5月は17〜19日の平日3日間だけで、同様の電話が約45件に上った。

 松阪市教委などによると、同市内では19日、幼稚園の教職員宅に3件の電話が集中。このうち、電話に対応した70代の家族が、指示されるまま約200万円を振り込む被害があった。

 このケースでは、まず弁護士と名乗る男から「○○先生が子どもにけがをさせた」と電話で連絡が入った。「その子の親も来ている。早急に400万円支払わないと、何カ月かの刑に罰せられる」などと不安をあおった上で、「幼稚園の方から賠償金の半額が出るので、残額を支払ってほしい」と持ちかけられた。

 その後、子どもの親、園長、週刊誌記者などと名乗る人物が、次々と登場。電話口の向こう側からは、教諭本人になりすましたと思われる人物の泣く声が聞こえたという。

 ほかのケースでもほとんど似たような手口といい、志摩や伊勢、鈴鹿、名張の各市でも起きているという。

 松阪市教委は、教職員に対して日頃から家族と対策を話し合い、このような電話が来たら速やかに警察に届け、学校や幼稚園に連絡するよう指導を要請している。

 また、津地検によると、同地検被害者支援室には、はがきを突然送りつけ、連絡をしてきた人から、金をだまし取ろうとする架空請求詐欺の相談が、昨年10月以降から11件と相次いでいる。特に今年4月からは相談件数が6件に上っており、同地検では「はがきに記載されている電話番号に電話せず、無視してほしい」と注意を呼びかけている。

http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000000605250005