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2006年05月25日(木) 00時00分

中高年フリーター増加「35歳以上」15年後150万ZAKZAK

 財務省の財政総合政策研究所は24日、中高年のフリーターが増加して社会問題になる恐れがあるとして、若年者の就業促進対策が不可欠とする報告書をまとめた。

 報告書は、新卒時に正社員になった人とフリーターになった人ではその後の処遇面で格差が拡大していると指摘。定職を持ちたくてもフリーター状態を抜け出せず不安定な状況が固定化し、失業者を除いても、35歳以降もフリーターにとどまる人が、15年後に約150万人に達すると予測した。

 その結果、生涯賃金の低下で税収や社会保険料収入が減少、少子高齢化の加速で経済の競争力や社会保障制度を損なう恐れがあると分析した。

 報告は、非正社員に対する差別を禁止し「同一価値同一賃金」の原則を明確化するよう提言。若年者の就労を促す社会保障や税制の改革が必要と強調した。

ZAKZAK 2006/05/25

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006052535.html