2006年05月25日(木) 16時10分

たばこ値上げ幅　一部引き下げ　フィリップ・モリス（産経新聞）

　外国たばこを販売するフィリップ・モリス・ジャパン（ＰＭ）は二十五日、たばこ税増税に伴って財務省に申請していた小売価格の値上げ幅を一部縮小し、再申請したと発表した。ＰＭは今月十六日、国内で販売する全銘柄の約三分の二にあたる四十一銘柄について、増税額を上回る一箱あたり三十円の値上げを申請していたが、「財務省から再検討するよう指導を受けた」（同社）という。
　昭和五十九年八月のたばこ事業法施行後、たばこの価格改定申請で事業者が再申請するのは初めて。
　同社は増税額を上回る申請について、「成人識別装置を装備した自動販売機導入に伴う費用を考慮した」と説明していたが、財務省は「値上げによる収益が導入コストを上回る」として再検討するよう指導していた。
　再申請では主力銘柄の「マールボロ」など二十三銘柄の値上げ幅を、当初の一箱（二十本入り）あたり三十円から二十円に引き下げた。全六十二銘柄のうち、三十円値上げは十八銘柄に抑え、四十三銘柄は二十円値上げ、一銘柄は据え置く。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060525-00000031-san-bus_all