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2006年05月25日(木) 00時00分

米MS、対グーグル強気投資 ビスタPCは来年2月発売朝日新聞

インタビューに答えるスティーブ・バルマー米マイクロソフトCEO=24日、東京都内のホテルで

 来日中のスティーブ・バルマー米マイクロソフト(MS)最高経営責任者(CEO)は24日、朝日新聞のインタビューに対し、次世代基本ソフト「ウィンドウズ・ビスタ」を組み込んだ一般消費者向けのパソコンについて、日本での発売は来年2月になるとの見通しを示した。またインターネット事業には06年度(06年7月〜07年6月)で11億ドル(約1230億円)を投じ、ライバルの米グーグルに対抗していく方針を語った。

 米ハーバード大在学中に創業者のビル・ゲイツ会長と知り合い、80年にMSに加わったバルマー氏は、00年にCEOに就き、ビジネス面の実質的なトップを務める。

 今後の主力商品となるビスタについて「パソコンメーカーに搭載してもらうための準備期間があり、組み込んだパソコンの発売は2月ごろになろう。日本でもほぼ同時に発売される」と語った。

 グーグルに関しては「検索とネット広告事業でトップを走っている」と力量を認める。「米国人の半分が検索を利用しても目的のサイトにたどり着けていないとされる。技術改良の余地はいくらでもある。われわれはこれまでも米ネットスケープなどと激しく競争してきた。今回も全力をつくす」と述べた。

 ネット事業への新規投資で、グーグルを超えるような検索エンジンの研究・開発やポータルサイト「MSN」の強化などに力を入れる考えだ。

 グーグルは広告をつけた無償のネットサービスで、ソフト販売で稼ぐMSを脅かしつつある。バルマー氏は「ビジネスの現場で、広告のついたソフトをいちいち使いたいと思うだろうか」と話し、ビジネス向けソフトでの優位は変わらないとの見方を示した。

 対抗策としてポータルサイト大手の米ヤフーへの出資を検討しているという米紙報道については「ヤフーとはネット広告のシステム開発などで親しく仕事をしている。ただ、現時点でヤフー株を取得するという報道は間違っている」とした。

 MSは今年6月、ウイルス対策事業を始める。「消費者はまだセキュリティー問題を抱えている。既存企業がまだ完全な仕事をしていないということを意味する」と指摘。MSの参入に、ウイルス対策ソフト会社が「優位な立場を利用しようとしている」と反発しているが、「ウィンドウズからは全く独立した商品で、自由に競争するものだ」と述べた。

http://www.asahi.com/digital/pc/TKY200605240453.html