2006年05月25日(木) 00時00分

積立金７３万円を着服 課長補佐を懲戒免職 （東京新聞）

　渋川市の五十代男性の課長補佐が合併前の旧赤城村で環境整備課に所属していた際に、同課を事務局とする農業集落排水組合の積立金から計七十三万五千円を私的に流用していたことが分かり、同市は二十四日、行政処分審査委員会を開き、課長補佐を同日付で懲戒免職処分とした。当時の上司一人も指導監督に適正を欠いたとして、来月の給料を十分の一減額する懲戒処分と決めた。

　市によると、課長補佐は積立金を管理していた二〇〇四年四月から合併した今年二月までの間、六回にわたり現金を口座から引き出し、生活費に充てていたという。

　課長補佐は合併に伴い同市本庁に異動し、事務引き継ぎの際、通帳の履歴から流用が発覚したため、四月下旬に辞表を提出していた。市では「合併による異動がなければ着服したままだった可能性がある」などの理由で懲戒免職としたが、「着服した金はすでに返済している」として、刑事告発はしないという。　（山岸隆）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20060525/lcl_____gnm_____004.shtml