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2006年05月24日(水) 20時20分

経団連会長に御手洗氏を選出 「イノベート(改革)日本」産経新聞

 日本経団連は24日、定時総会を開き、奥田碩前会長の後任会長として、キヤノンの御手洗冨士夫会長を正式に選出した。精密機械系ハイテク企業からの会長選出は、前身の経団連を含めて初めて。就任後、さっそく消費税増税、少子化対応などの難題に立ち向かう。

 この日会見した御手洗新会長は「キャッチフレーズは『イノベート(変革)日本』。奥田前会長の改革路線を継承する」と路線の堅持を宣言。「復活してきた成長力をさらに強化させたい」と抱負を語った。

 重点課題としてイノベーションの促進、エネルギーの安定確保、税財政改革、社会保障制度改革、公徳心の育成などを挙げ、「日本を魅力あふれる希望の国とするため全力で取り組む」と決意を表明した。

 また、今後10年を視野に入れた行動指針を来年初頭に策定、課題ごとに数値目標を盛り込んだ対応策を示す考えを明らかにした。

 縁が薄いといわれる政治との連携については「緊密な協力関係が必要」と強調。政治家との関係構築に意欲を示したが、小泉純一郎首相と奥田前会長のような緊密な関係ができるかは未知数だ。ただ、外資持ち株比率が高いために制限されている、キヤノンの政治献金については「重要な社会貢献と考えており、現在進んでいる法改正が成立したら献金する」と明言した。

 この日の総会では、御手洗経団連を支える副会長、評議員会議長・副議長、政策委員会委員長なども正式に選出した。

 これまで経団連を率いてきた奥田前会長は名誉会長に就任。奥田前会長は退任あいさつで「閉塞(へいそく)感の中で就任したが、今の日本経済は、回復から拡大へ向っていて夢の中の出来事のようだ」と感慨深げに振り返ったうえで、「改革は道半ば。引き続き経済界の総意として、改革継続を強く訴え、躊躇(ちゅうちよ)せず行動を」と、新体制に夢を託した。

(05/24 20:20)

http://www.sankei.co.jp/news/060524/kei096.htm