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2006年05月24日(水) 00時00分

地検 県警 一問一答  東京新聞

 ■地検 『自然体で淡々と捜査』

 横浜地検の若狭勝刑事部長は岡本千鶴子容疑者の起訴後、報道陣の質問に答えた。主なやりとりは次の通り。

 ——起訴後も調べを進めるのか。

 本人の同意があれば進める。

 ——動機はあいまいなのか、信ぴょう性が低いのか。

 今後の推移。要するに流動的。

 ——供述に一貫性は。

 殺害したことについては、一貫している。

 ——「自分も死のうと思った」という書き残しは室内にあったのか。

 少なくともそういう認定はしていない。

 ——周囲の話では、被告はうそが多いと聞く。だから慎重に調べているのか。

 まあそうだ。

 ——殺害前日に(岡本被告と利加香さんに)口論があったのか。

 もう少し時間を頂きたい。

 ——突発的な犯行か、計画的な犯行か。

 動機に絡む問題だから、答えにくい。

 ——動機は複数か。

 何とも言えない。

 ——山内峰宏さんは自殺ということで変わりないのか。

 今のところ。それを踏まえてもう少し捜査する。

 ——乳幼児三遺体の身元は割れていないのか。

 私のところには入っていない。

 ——被告は三遺体について「自分の子」と言っているのか。

 それは言っていたのかな。

 ——被告が、利加香さんの遺体を放置した理由は。

 今後の課題だ。

 ——被告を(利加香さんに対する)死体遺棄罪に問えないのか。

 今のところは考えにくい。

 ——今年三月までは峰宏さんは生きていたのか。

 それは次のステップの話。

 ——公判の冒頭陳述に出てくるからあまり言えないのか。

 そういう問題とは別。死体があれば、何らかの事件性があるのかを捜査機関としては見るべきだということ。自然体で、淡々と捜査する。

 ——被告は遺体を持ち歩いていたのか。

 それはよく分からないが、誰かが運び入れたというのが自然。

 ——DNA鑑定のめどは。

 そもそも鑑定ができるかどうか分からない。新しい死体ならともかく、(古いので)困難性が伴う。

 ■県警 『供述変遷、信用できず』

 大野昭夫・県警捜査一課長と報道陣との主なやりとりは次の通り。

 ——利加香さんを殺害した動機については。

 動機は全然分からない。いろいろなことを話し供述が変遷(へんせん)しているので、どれが本当なのか詰め切れていない。家族関係のトラブルはあったのだろう。ただ「岡本被告はうそつきだ」という周辺の話があり、供述も慎重に調べざるを得ない。

 ——岡本被告の供述に変化はあるのか。

 最初から最後まで、ひものようなもので娘を殺したと供述している。殺害時に抵抗された形跡はない。ひもは女性が身につける布製のひも。アパートの部屋にあったものだが、小田急多摩センター駅前で岡本被告を任意同行したときに持っていた。自分で死ぬために使おうと思っていたのか、証拠隠滅をしようとしたのかは今後詰めていく。

 ——子ども三人の遺体の身元特定は進んでいるのか。

 三人の死亡時期、死因も含めて精査している。核DNAの分析や親子関係を調べるミトコンドリアの分析など考えられることはすべてお願いしているが、いつ結果が出るか分からない。

 ——子どもの遺体について死体遺棄罪を適用できるのか。

 子ども三遺体は岡本被告が部屋に住み始めた昨年以降、置かれたものだろう。死体遺棄罪の公訴時効は三年だ。段ボールに遺体を詰めた時点から始まるならば、何罪が適用できるかは分からない。

 ——子ども三人は岡本被告の子どもなのか?

 「三人は自分の子ども」と話すこともあるが、非常にあいまいだ。誰との子どもかも言っていない。男児の遺体は一九八四年末に行方不明になった利英ちゃんと特徴が似ているので、同一という見方を念頭において捜査している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060524/lcl_____kgw_____001.shtml