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2006年05月24日(水) 00時00分

地中梁不足なかった 耐震偽装 GS川崎大師 鉄筋が不足している恐れを指摘されていた地中梁。23日の検査で6本あることが確認された=川崎区で 東京新聞

 耐震強度偽装事件を受け、川崎市川崎区の「グランドステージ(GS)川崎大師」の非破壊検査で、建物を支える地中梁(はり)の鉄筋不足が指摘された問題で、検査を担当した日本非破壊検査工業会が二十三日、基礎部分を掘り起こして検証したところ、鉄筋の不足はなく、しゅん工図通り六本の鉄筋が通っていたことが分かった。 (木村留美)

 GS川崎大師は、元一級建築士姉歯秀次被告=建築士法違反幇助(ほうじょ)罪で起訴=物件であることから、同会は非破壊検査の結果、国土交通省が発表した耐震強度をさらに下回る可能性を指摘していた。同会は同日、本紙の取材に「測定機器には限界がある。鉄筋の不足はなく、施工に問題はなかった」と釈明した。

 同会が検査したのは三月から四月。結果について二十一日、会見で発表した。同会によると、検査は金属に反応する電磁波レーダーを使って、建物を支える地中梁の中の鉄筋を調査。レーダーの波形から、鉄筋の本数について「二本確認。さらに一本は推測できる」として事実上、鉄筋三本の不足を言及した。同会は施工業者の瑕疵(かし)は重大として二十三日、検査結果を裏付けようと、建物の基礎部分のコンクリートを削るなどして検証を実施。図らずも、同会の検査結果と正反対の地中梁の施工は“図面通り”だったことを裏付けた。同会は地中梁の検査結果が不正確だったことについて「コンクリートの厚みが想定より厚かった場合などは、違いが生じることもある」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060524/lcl_____kgw_____003.shtml