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2006年05月24日(水) 12時01分

改正道交法:来月施行 大きく変わる駐車違反 /宮城毎日新聞

 ◇大変、駐車違反
 6月から改正道交法が施行され、駐車違反の取り締まり方法が大きく変わる。民間の駐車監視員と警察官では取り締まりに違いがあるほか、反則金の支払いをしない“逃げ得”対策として「放置違反金」が導入される。新たに始まる駐車違反対策のポイントをまとめた。【青木純】
 ◇シール張るまで約10分/払わないと車検できず
 ■途中で戻ればOK?
 警察官と駐車監視員は違法駐車を見つけると、ナンバーや場所を手持ちの携帯端末に入力、プリンターでシールを作成し、車のフロントガラスに張り付ける。
 従来は警察官がチョークで車のタイヤに印をつけ、数十分後に違法駐車として取り締まっていたが、新制度は時間の長短にかかわらず、車の近くに運転手がいないだけで取り締まり対象になる。
 携帯端末での取り締まりにかかる時間は、1台当たり約10分。途中で運転手が戻ってきた場合は、駐車監視員ならシールが張られていなければ、警告書を手渡されるのみ。しかし、警察官は、その場で反則告知をして違反切符を切ることができる。「すぐに戻ればいい」とは言えないようだ。
 ■反則金か違反金か
 シールを張られた場合、運転者は指定の警察署へ出頭すると違反切符を切られ、最高2万5000円の反則金を7日以内に支払わなければならない。従来の取り締まりで問題となっていた逃げ得対策として、今回は運転者がシールを無視すると、代わりに車の所有者に反則金と同額の「放置違反金」の支払い義務が課される。「知人に車を貸したら違法駐車され、違反金を徴収された」ということもありそうだ。
 自分の車で違法駐車した場合は、所有者として放置違反金を払えば、運転者として反則金を払う必要はなくなるうえ、違反切符も切られない。「どちらを選ぶかは本人次第」(県警交通指導課)という。違反金を本納付命令書の発送日から20日以内に支払わなければ、公安委員会からの督促が始まり、納付完了まではその車の車検手続きができなくなる。
 ■荷さばき駐車は
 「人の乗降や荷物の積み下ろしのための5分以内の駐車」は従来通り取り締まりの対象外。ただ▽荷物を運ぶために車から離れている▽すぐに車を動かせない——などの場合、その時点で取り締まりの対象となる。
 県内の運送業者1200社が加盟する県トラック協会は、車を有料駐車場に入れ、徒歩でダイレクトメールを配達したり、運転手を2人態勢にするなどの対応を取り始めたが「費用がかかるため全社に徹底するのは難しい」と頭を悩ませている。
 県警交通指導課は「違法駐車は交通の妨げになるだけでなく、重大事故の原因にもなる。新制度を活用し、良好な交通環境の維持に努めたい」と話している。

5月24日朝刊
(毎日新聞) - 5月24日12時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060524-00000121-mailo-l04