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2006年05月23日(火) 13時35分

未公開株「上場」とウソ、十数億詐欺…6人逮捕へ読売新聞

 東京都千代田区の投資顧問会社「コスモインフォメーションジャパン」が、架空の上場話をもとに未公開株を売りつけていたとして、警視庁捜査2課は23日、同社の高木恒俊社長(64)ら6人について詐欺容疑で逮捕状を取った。

 容疑が固まり次第、同日午後にも逮捕する。同社は約200人の顧客に複数企業の未公開株を実勢価格より高値で売りつけ、総額十数億円をだまし取っていたとみられ、同課で被害の確認を急いでいる。

 調べによると、高木社長らは2001〜03年にかけ、顧客6人に、「必ず上場する」などとウソをついて都内の企業の未公開株を売り、約2億円をだまし取った疑いが持たれている。

 コスモインフォメーションジャパンは00年8月、顧客に株の売買について助言ができる投資顧問業の登録を受けた。しかし01年10月、株の売買を違法に仲介していたなどとして、投資顧問業法違反で関東財務局から3か月の業務停止処分を受け、さらに業務停止中にも助言業務を行ったとして04年6月、投資顧問業の登録を取り消されていた。

 未公開株の取引を巡っては、架空の上場話で値上がりをちらつかせて株式を売りつける悪質な業者が急増。今月3日には、「大塚製薬」(千代田区)の架空の上場話で個人投資家から金をだまし取っていたとして、千葉県警が、中央区の会社経営者ら4人を詐欺容疑で逮捕。04年6月には、化粧品メーカー「ディーエイチシー(DHC)」の偽造株券を「近く上場する」と言って売りさばいていた業者が、詐欺容疑などで警視庁に逮捕されている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060523i505.htm