悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月23日(火) 20時34分

日本マクドナルド、定年制廃止へ 社員5千人が対象朝日新聞

 日本マクドナルドは23日、「60歳定年制」を廃止すると発表した。約5000人の社員は本人が希望する限り60歳を過ぎても働き続けることができる。4月の改正高年齢者雇用安定法の施行で、企業は雇用延長制度の導入を義務づけられているが、大企業で定年制を廃止するのは珍しい。本家の米マクドナルドにはもともと定年制がないという。

 今後5年間で60歳に達する社員は5人程度なので、当面は経営への影響は少ないという。4月にさかのぼって定年廃止としたものの、60歳超の社員の退職金の支給額や給与体系、勤務形態など就業条件については決定を先送りした。「社員の希望を聞きながら人事体系を考えていきたい」(好本一郎上席執行役員)としており、年内をメドに具体案をまとめる。

 原田泳幸社長は「本人の能力と年齢は無関係。定年制で会社貢献の機会が損なわれるべきでない」と話す。同社のパート社員には、全13万人の中に60歳以上が2500人いるという。日本マクドナルドの正社員の平均年齢は33.7歳。

 改正法で企業は「定年の引き上げ」「定年退職後に再雇用」「定年制の廃止」のいずれかの対応を義務づけられた。大手企業では、キヤノンが63歳定年をさらに引き上げたり、松下電器産業やイオン、新日本製鉄などが60歳定年後の再雇用制度を設けたりしている。

 厚生労働省高齢者雇用対策課は「現在も定年制がない企業はあるがほとんどが中小企業。大企業で導入するのはまだ珍しい」という。

http://www.asahi.com/business/update/0523/163.html