悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月23日(火) 20時08分

暴追、願い踏みにじる/道仁会で発砲・爆発朝日新聞

■久留米市長、非難

 20年前の惨劇を繰り返すな——。久留米市に本拠を置く指定暴力団道仁会本部や系列の組事務所などが21日夜、襲われた発砲・爆発事件。同市では、86年から87年にかけて道仁会と山口組系暴力団の抗争で発砲などが相次ぎ、これを機に暴力追放運動が盛り上がった。6月にはこの運動を持続した市民総決起大会が開かれる矢先。当時を思い起こさせるような事件に、市民は不安と怒りを募らせた。

 市暴力追放推進協議会長の江藤守国市長は22日、「市民の平和な願いを踏みにじる行為」と非難するコメントを出した。20年前の抗争では、87年3月に双方が和解するまで、県内を中心に77件の事件があり、巻き添えになった一般住民も含め多数の死傷者が出た。

 これを機に、同市では暴力追放運動の強化を図り、同協議会は6月と12月の年2回、暴力追放市民総決起大会を実施してきた。12月の大会では、同市通東町の道仁会本部事務所前で暴力追放を唱えるシュプレヒコールも続けてきた。

 6月の決起大会の案内文では「全市的な運動と警察の取り締まりで表面的には目立った動きを見せていない状況にある」などと記していた。今回の事件を受けて、江藤市長は「これまで以上に結束し、暴力団のいない明るい地域社会の実現に力を入れていきたい」とコメントした。

■20年前の抗争記憶 市民、続発を心配

 久留米市教委は22日午前、現場付近の学校は警察官の指示に従い、複数で登下校するよう求める通知を各校に出した。

 道仁会本部に近い南薫小学校の正門前でこの日の登校時、ボランティアで学校の安全確保にあたった男性(65)は「いつ何があるか分からない。学校の近くに組事務所がある状況を考え直さないと」と厳しい口調。

 近くで爆発があった同市小頭町の女性(55)は「20年前のように、事件が続発するようなことにならなければいいが」と心配そうに話した。

http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000605230001