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2006年05月23日(火) 00時00分

AED設置所 きょうから県のHPで公開朝日新聞

◆心臓突然死 AEDで救え

 心臓のけいれん「心室細動」を起こした人に電気ショックを与えて命を救う自動体外式除細動機(AED)が、県内でも商業施設などを中心に61カ所で設置されている。04年7月から一般の人もこの機器を使えるようになり、各地で講習会が開かれているが、参加者からは「どこに設置されているのかわからない」と戸惑いの声が上がっていた。このため、県は23日から設置場所をホームページで公開することにした。
(石田貴子)

◆迅速処置で社会復帰−大和高田・西浦さん−「機器確認し安心を」

 「奈良県広域災害救急医療情報システム」のホームページ(http://www.qq.pref.nara.jp/)で公開の予定。市庁舎や学校、スポーツ、商業施設など県内61施設の住所、電話番号と具体的な設置場所が記されたPDFファイルをダウンロードすることができる。県医務課のホームページでも掲載を予定しているという。

 AEDは設置を届け出る義務がないため県内すべての場所を把握することは難しいが、今後も新たな場所がわかり次第、情報を更新するという。

                 ◇

 大和高田市に住む西浦つよみさん(51)はこの知らせを聞いてよろこんだ。西浦さんは今年1月、自宅トイレでくも膜下出血で倒れた。救急車が駆けつけた時には呼吸はなく、心臓は「心室細動」と呼ばれるけいれん状態にあった。

 救急隊員がAEDを西浦さんの胸に当て、電気ショックを与えた。その後、人工呼吸と心臓マッサージを続けながら病院に搬送。迅速な処置のおかげで西浦さんは手術後後遺症もほとんど残らず退院することができた。

 高田消防署の植英樹救急救命士は「救命はいかに早く処置するかにかかっている」と話す。心室細動が起こってからAEDを使うまで、1分遅れるごとに7〜10%ずつ蘇生の成功率が下がるという。

 西浦さんは「AEDは非常に効果的な機器。特にスポーツ施設など人が倒れる可能性の高い場所では、機器がどこにあるかわかることは大きな安心になる。私のように社会復帰できる人を1人でも増やすために、設置場所を確認しておいて欲しい」と話している。

http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000605230002