悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月23日(火) 22時23分

広島市、職員互助会への助成金 領収書40年受領せず読売新聞

今年度から提出義務付け

 広島市が、市と市水道局の両職員互助会を通じて公費支出している「体育行事助成金」について、40年以上も領収書の提出を受けていなかったことがわかった。市が使途をチェックできない事実上の自己申告となっているため、互助会事業の見直しの一環として今年度から提出を義務付けた。市は「清算は所属長に任せていたが、市民の誤解を招かないように見直した」と説明する。

 市によると、同助成金は少なくとも1967年度から実施。職員の体力増進を目的に、休日や就業後に職場単位で実施するソフトボールやボウリングなどへの「体育行事」の利用料や用具購入費などに公費を支出している。

 行事計画や費用などを記した申請書を提出すれば、職場の人数分の助成額が所属長名義の銀行口座に振り込まれる。しかし、領収書の提出は必要なく、雨天などで実施しなかった場合も所属長からの申告がなければ返金されないという。

 2002年度からは、職員1人あたりの限度額を2000円とし、05年度は全職員約1万4000人のうち申請のあった約3割の4037人分(約806万円)を両互助会に支出。過去5年では計約5300万円にのぼるという。

 市担当者は「適正に使われていると所属長を信じている」とするが、市民からは「チェックできないのでは」という疑問の声も上がっていた。

 このため、事業全体の見直しの一環で、今年度から行事終了の1か月以内に領収書と参加者の出欠表を提出させることにした。

 同様に使途の報告義務のなかった「団体レクリエーション助成金」は今年度から廃止。体育行事助成金は今年度から一人あたりの公費支出を半額の1000円とし、残り1000円を職員の掛け金で充てることを決めていた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news001.htm