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2006年05月23日(火) 22時23分

振り込め詐欺逮捕の夫婦 「闇の職安」で受注読売新聞

裏サイト都銀口座1万5000円

 瀬戸内市の夫婦が振り込め詐欺に使われた口座を開設していた事件で、玉野署に詐欺容疑で逮捕された同市長船町服部、無職土屋普美夫(38)と妻の学美(29)の両容疑者が、インターネットの掲示板「闇の職業安定所」で、口座開設を請け負っていたことが22日、わかった。依頼者とメールをやりとりし、1口座につき1万5000円を受領。違法な仕事を紹介する裏サイトが、〈闇ビジネス〉の温床になっていた実態が改めて浮き彫りになり、同署が売買先などの捜査を進めている。

 調べでは、両容疑者は2004年夏ごろから、パソコンで同掲示板を閲覧。同年冬ごろから岡山市内の銀行支店で口座を開設して通帳やキャッシュカードをだまし取り、指定された東京都内のアパートに送達していた。売買代金は別の口座に振り込まれたという。

 土屋容疑者が最初にこの掲示板を見て学美容疑者に口座売買を始めようと提案。依頼主とメールを3、4回ずつやりとり。「地銀1万3000円、都銀1万5000円」と金額が提示され、両容疑者は高値で買い取られる都市銀行で口座を開設した。

 「口座が手元にあるが送っていいのか」とメールを送ると、都内の住所を指定され「到着した。金を振り込むので暗証番号を教えてほしい」などと返信があったという。土屋容疑者は「金になればなんでもよかった。ばれなければ続けるつもりだった」と供述。

 両容疑者は4月13日、有償で譲渡する目的で振り込め詐欺に使われた2口座を開設したとして詐欺容疑で逮捕され、19日に別に3件5口座をつくった余罪で追送検された。同署はこのうち数口座が、関東地方などで振り込め詐欺に使われていたことを確認しており、譲渡先について調べを進めている。

 「闇の職業安定所」は口座売買のほか薬物の密売など様々な非合法の書き込みが並ぶ掲示板。この掲示板で仲間を募った強盗事件が摘発された例もある。

 同署は「ネットを使った犯罪はその都度グループが変わるので組織や犯罪の全体像がつかみにくい」としている。

◇夫を窃盗容疑再逮捕

 瀬戸内、玉野、赤磐署は22日、土屋普美夫容疑者を窃盗容疑で再逮捕した。調べでは、土屋容疑者は2005年10月、瀬戸内市長船町のコンクリート製造会社の事務所のガラスを割って侵入。たばこの自動販売機をバールのようなものでこじ開け、約5万円と、たばこ約180個を盗んだ疑い。

 土屋容疑者は「周辺で10件弱やった」と供述しており、瀬戸内署などが余罪を追及している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news001.htm