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ＪＲ西日本は、昨年４月の福知山線脱線事故を風化させないようにと、事故車両などの関連資料を保存・展示する「事故資料館（仮称）」を来年３月に開設することを決めた。
社員研修などに利用することで、事故の悲惨さを語り継ぎ、再発防止に役立てる。
計画では、大阪府吹田市の社員研修センター内に、平屋の建物約６００平方メートルを新設。現在、兵庫県警が押収している事故車両が同社に返還され次第、実物の一部を展示。遺族の手記や、犠牲者が事故当日着ていた衣服や遺品なども、遺族からの寄贈を受けて展示したいとしている。
また、４２人が死亡、６１４人が負傷した滋賀県の信楽高原鉄道事故（１９９１年）や、救急隊員２人が死傷した大阪市淀川区の東海道線の二重事故（２００２年）など、福知山線以外の事故についても、当時の写真などの関連資料を置き、惨事を伝えていく。
事前に申し込めば一般にも公開する。
交通機関での大規模事故では、日本航空が、群馬県の御巣鷹の尾根にジャンボ機が墜落した事故から２１年の今年４月、残存部品を展示する「安全啓発センター」をオープンさせている。