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2006年05月22日(月) 00時00分

『イオンSC効果』で収入増 新見沼大橋有料道路 東京新聞

 さいたま市緑区の国道463号新見沼大橋有料道路の通行台数が約三割も増加、通行料収入も増えている。近くにイオン浦和美園ショッピングセンター(SC)が四月下旬にオープンした影響とみられる。ただ、建設事業費の償還は進んでおらず、二〇二六年の期限までに償還を完了するのは困難な状況だ。

 県道路政策課によると、〇五年度の同大橋の通行量は一日平均七千七十三台。しかし、イオン開店前後の四月二十一−三十日の一日平均は九千二百二十四台。30・4%も増加している。

 〇四年度の年間通行料収入は三億六千七百五十七万円。〇五年度もほぼ横ばいにとどまった。イオン効果で〇六年度は最低でも四億円を超える見込みで、同課担当者は「こんなに通行量が増えるとは予想外。オープン直後の熱が冷めれば、通行量も落ち着くだろうが、通行料収入の大幅増は間違いない」と喜ぶ。

 イオンは、行きで大橋を利用し、五千円以上の買い物をした客に帰りの通行券を配布するサービスを実施中。大橋を管理する県道路公社も開業直後の六日間、回数券販売を促進したところ八十二万円分を売り上げた。SCへのリピーター効果が大きかったとみている。

 ただ、新見沼大橋有料道路の事業費償還にはほど遠いのが現状だ。総事業費は百八億円で一九九六年十一月に開通したが、通行量は低迷。二〇二六年の期限までに償還を終えるためには、〇五年度で一日一万二千七百七十七台の通行量が必要。イオン効果で増えたことを考慮しても三千五百台以上足りない計算になる。同課担当者は「周辺のアクセス道路も改善されており、今後も増加する見込みはある。償還期限までに達成できなければ、県財政から支援を受ける可能性もある」としている。 (藤原正樹)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20060522/lcl_____stm_____000.shtml