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2006年05月22日(月) 00時00分

テアトル・エコー “教団家族”もう50年読売新聞

 テアトル・エコーが、6月6日から20日まで東京・恵比寿のエコー劇場で、野田治彦の新作喜劇「キメラの山荘」を上演する。

 1956年の解散危機を乗り越え、「新生エコー」として再出発してから今年で50年。一貫して喜劇を上演してきた。今回も、怪しげな宗教団体を舞台にしたコメディーだ。

 教祖代理を演じる熊倉一雄=写真左=は「理屈抜きにおかしい作品。再建50周年にふさわしい、エコー本流の芝居になりそう」と話す。教祖役の島美弥子=同中央=も「けいこ中も笑っちゃって、せりふが言えなくなるくらい」と続ける。

 再出発時、熊倉と共に入団した島は「こんなに続くとは、とても思わなかった。10年も続けば良いかなと考えていた」と振り返る。当時は喜劇を上演する劇団は珍しく、「新劇の番外地とか、『軽演劇の劇団じゃないの』と言われた」と熊倉。「井上ひさしさんやニール・サイモンの作品などを上演しながら、少しずつ自分たちなりのものが出来てきた。いつの間にか、あっちでもこっちでも喜劇をやるようになり、状況が随分変わりましたね」

 再建50周年にひっかけ、宗教団体も間もなく50周年という設定にした。「長くやっているとお互い家族のようになり、我が劇団と同じようなところもある。野田さんが劇団の内情をよく分かって書いてくれた」と熊倉。半世紀の歩みも感じさせる舞台になりそうだ。

 演出は西川信廣。納谷悟朗=同右=、沖恂一郎らが共演する。(電)03・5466・3321。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/comedy/20060522et03.htm