悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月22日(月) 00時00分

電話加入料値下げは「財産権侵害」…1億円損賠ZAKZAK

 NTTの「電話加入料」の大幅値下げにより、保有する電話加入権の資産価値が下がったとして、全国100の法人・個人が今月末にもNTT東日本や国などを相手に計約1億円の損害賠償を求めて提訴することが22日までに分かった。NTTは平成23年をめどに加入料廃止を目指しているが、今後の論議にも影響を与えそうだ。

 提訴するのは「電話加入権の損害賠償を求める会」。全国で約180の法人・個人が原告参加を表明しており、今回が第1次提訴となる。

 電話加入料は固定電話を新たに設置する際に必要なもので、旧電電公社時代は「設備料」とされ、昭和60年の民営化後も7万2000円で設定されていた。だが、昨年3月、携帯電話の普及による利用者離れに歯止めをかけるため3万6000円に引き下げられた。

 「求める会」では、加入料は電話加入権の対価として払った加入者個人の財産で、値下げは財産権の侵害にあたるとして「(NTTや国による)詐欺的行為に集団訴訟を起こす」と宣言。値下げ額3万6000円を回線1本あたりの損害額としている。

 電電公社は昭和44年発行の「加入事務(総論)」で「電話加入権は財産権である」と明記。NTTも平成6年ごろに配布していた営業用パンフレットで「いつまでも大切な財産になる」と宣伝していた。

 固定電話の加入台数は約6000万台で、これまでの徴収総額は4兆円を超えるという。

ZAKZAK 2006/05/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006052254.html