2006年05月22日(月) 10時29分

「キムチへの批判は韓国にない」米紙が疑問を提起（YONHAP NEWS）

【ロサンゼルス21日聯合】米紙ロサンゼルス・タイムズは特派員レポートを通じ、韓国人はキムチについてプライドを持ち、キムチの問題について批判する声はほとんどないと21日付で報じた。
　同紙は、200種以上もあるキムチを米健康専門誌「ヘルスマガジン」が世界5大健康食品として選定し、重症急性呼吸器症候群（SARS）が猛威を振るった2003年にはキムチに予防効果があると報じられ、今年3月にはLG電子がキムチの抽出成分でH5N1型鳥インフルエンザのウイルスを取り除くエアコンの発売を発表したことなどを紹介した。また、韓国原子力研究所が宇宙飛行士の便秘予防に効果がある宇宙キムチの開発に乗り出していることや、キムチ研究所が特殊な老化防止キムチを今年から市販する計画、抗がん・肥満緩和を目的とするキムチがあることにも触れた。

　ただ、ソウルにあるキムチ博物館には、キムチに関する2000種余りの本や数千件に及ぶ論文があるにもかかわらず、キムチの問題はほとんど指摘されていないと報じている。これについてソウル大学のある研究員は「キムチはわれわれの伝統食品。マスコミにキムチの健康上の危険性について明かすことはできない」と話している。

　健康食品のキムチには塩が多く使われるため、食べ過ぎると胃がんになる可能性があるが、韓国ではキムチの中に含まれた塩による害は比較的関心を集めていないと同紙は伝えている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060522-00000003-yonh-int