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2006年05月21日(日) 02時18分

小嶋容疑者、検査済証を盾に販売代金詐取か産経新聞

≪交付迫り販売も継続≫

 耐震偽装事件で、ヒューザー社長の小嶋進容疑者(52)がイーホームズの交付した「グランドステージ藤沢」の検査済証の信頼性に問題があることを知りながら、これを盾に販売代金を詐取した疑いがあることが20日、分かった。別の物件でも「曲げてでも(検査済証は)下ろしてもらう。下りなければ購入者から買い取り請求がくる」とイー社に交付を迫っていた。検査済証は建築基準法に合格した「お墨付き」。警視庁など合同捜査本部は販売継続のため、検査済証を悪用しようとしたとみている。

 調べでは、ヒューザーは昨年10月25日、イー社から偽装を伝えられた。ヒューザー役員は「藤沢」や、完成目前で分譲をほぼ終了した「セントレジアス船橋」の偽装を把握し、小嶋容疑者に伝えた。この直後、同容疑者は「問題があることは住民に言わなければいい」と周囲に話したとされる。

 これらの物件の偽装は同27日、イー社の藤田東吾被告(44)らとの協議でもメモで示されたが、小嶋容疑者は「曲げてでも(検査済証は)下ろしてもらう。下りなければ、一斉に購入者から買い取り請求がきて倒産してしまう。公表するなら金が入ってからにしてくれ」と、「船橋」の検査済証の交付要求と代金確保にこだわる発言をした。

 翌日は「藤沢」の引き渡し日のため、会議後、部下が小嶋容疑者に取り扱いを打診。小嶋容疑者は「会議でも(藤沢の名前は)出ていない。検査済証が出ているので問題ない」と代金詐取を指示したという。

 合同捜査本部はイー社との協議で、小嶋容疑者が「改竄(かいざん)を見逃したお前のところが悪い」とする発言があったことに注目。審査に問題があるのを認識しながら、公文書である検査済証を盾に「藤沢」では代金受領を強行、「船橋」では販売継続を企図したとみている。

(05/21 02:18)

http://www.sankei.co.jp/news/060521/sha006.htm