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2006年05月20日(土) 05時59分

「姉歯使うな」社内指示 木村建設、偽装知り代金受領か朝日新聞

 耐震強度偽装事件で、木村建設(熊本県八代市、破産手続き中)が05年秋、元建築士の姉歯秀次被告(48)=建築士法違反幇助(ほうじょ)の罪で起訴=を構造設計で使わないよう、文書で指示していたことが、警視庁などの捜査本部の調べで分かった。同社がサンホテル奈良(奈良市)から工事代金を受領した日より前だった可能性が高いという。捜査本部は、木村建設が姉歯元建築士の担当した物件の強度不足を認識しながら代金を受け取っていたとみている。

 調べでは、木村建設は05年11月7日、サンホテル奈良の工事代金の一部、2億2500万円を受け取った。ホテルの構造計算書は姉歯元建築士が作成した。

 しかし、木村建設は代金を受け取る前に社内の関係部署に対し、姉歯元建築士を構造設計で使わないよう指示する文書をファクスで送っていたという。同社社長の木村盛好容疑者(74)=詐欺容疑で再逮捕=らが文書の送信を指示したとみられている。

 同社元東京支店長の篠塚明被告(45)=建設業法違反の罪で起訴=は同年10月27日、マンション販売会社「ヒューザー」(東京都大田区、破産手続き中)社長の小嶋進容疑者(52)=詐欺容疑で逮捕=から、姉歯元建築士による構造計算書の偽造を知らされ、同日、木村社長に報告した。

 その後、社内に姉歯元建築士との契約を禁じる文書が送付されていることから、捜査本部は、この段階ですでに木村社長らが「姉歯物件」の耐震強度に疑問を抱いていたとみている。

http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY200605190365.html