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2006年05月20日(土) 00時00分

村上ファンド今度の狙いは?…USEN株を大量取得ZAKZAK

大株主に浮上「純投資」というが

 大量保有報告書によると、村上ファンドは運用拠点を東京からシンガポールに移した直後の4月29日時点でUSEN株336万株を保有、5月12日にかけて買い増した。取得総額は77億円強で、1株平均2000円弱での取得で、保有目的は「純投資」としている。

 USEN株は、宇野康秀社長が38%超の筆頭株主で、米フィデリティ投信が7%超、ドイツ銀行グループが6%超保有しており、村上ファンドは第4位になる。

 インターネット放送「GyaO」を運営するUSENは、年内にも株式交換でライブドアを完全子会社化するはずだったが、資産査定作業の遅れや業績悪化などで先送りを余儀なくされ、当初のシナリオは崩れてきている。こうしたなか、メディア企業に投資してきた村上氏が、「物言う株主」としてライブドア買収計画に口を出してくる可能性もある。

 一方、村上ファンドは日本で投資顧問業を廃業したため、「3カ月に1度の開示」という大量保有の特例がなくなり、USEN株では、「5営業日以内の開示」という通常ルールを適用。

 これにより、特例期間中に大量に株を仕込む村上氏得意の「ステルス戦略」が使えなくなり、株を買われた企業は対策が取りやすくなるなど、シンガポール移転が裏目に出たともいえる。

 USENは2月中間決算で経常赤字に転落したこともあり、4月下旬以降株価が上場来安値圏まで下落。投資のタイミングとしては絶好。19日終値も1950円と低迷しているが、「村上銘柄」として上昇する神通力は残っているのか、週明け以降のUSEN株の動向が注目される。

ZAKZAK 2006/05/20

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006052004.html