2006年05月19日(金) 00時00分

『国勢調査　廃止を』　杉並区が検討要望 （東京新聞）

　杉並区の山田宏区長は、昨年実施した国勢調査で調査票の回収が非常に困難だったことを踏まえ、総務省に対し十八日、調査の廃止を視野に入れた見直しを検討するよう要望した。

　要望書では、国勢調査を廃止するか、調査を続ける場合でも、調査方法を見直すとともに、廃止に向けた道筋を明らかにすることを要望。実現しない場合は、次回二〇一〇年の国勢調査の際に国から実施を求められても、区として拒否する可能性があるとしている。

　同区区民生活部管理課によると、昨年の調査で全国の未回収率は約４％、都で約１１％だったのに対し、同区（約二十八万世帯）では約２０％に上ったという。背景には、マンションのオートロック化などによって、調査員が区民と対面することが困難になったほか、区民の個人情報保護意識の高まりなどがあるという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20060519/lcl_____tko_____004.shtml