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2006年05月19日(金) 00時00分

馬の心拍数を予想の参考に 笠松競馬が情報提供へ 中日新聞

 出走前の馬の“ドキドキ”伝えます−。経営難で存廃問題に揺れる笠松競馬(岐阜県笠松町)が、予想の参考データとして、レース出走前の競走馬の心拍数の情報提供を今夏にも始める方向で検討に入った。農林水産省競馬監督課は「これまで心拍数の提供は、聞いたことがない」といい、主催する岐阜県地方競馬組合は売り上げアップの起爆剤にしたい考えだ。

 心肺機能が高く、競走能力の高い競走馬ほど、安静時の心拍数は少ないとされる。普通の競走馬の安静時心拍数は毎分30−38だが、ディープインパクトやテイエムオペラオーなどの有力馬は、30拍を下回ることも報告されている。

 笠松競馬では出走1−2時間前に装鞍(そうあん)所で心拍数を測って発表、予想の参考にしてもらう考え。興奮していると心拍数が高くなるためファンは過去のレースのデータを控えていれば馬の状態を知る材料にもなる可能性がある。

 データは当面、競馬場内に紙で張り出したり、アナウンスする方針。これまでもレース前に場内のテレビモニターで馬体重を放映しており、ここで併せて情報を流す方法も検討する。

 組合管理者の広江正明笠松町長は「予想のための新しい指標を提示して全国のファンの注目を集めたい」としている。

 笠松競馬はデータの有用性を科学的に裏付けるため、東京大に協力を要請。農学生命科学研究科の局博一教授(比較病態生理学)が中心になり、今秋の学会発表を目標に研究する。

 局教授は「レース直前の心拍数は、馬の興奮具合など多くの要因が絡んでくるので、絶対の指標とは言えないが、馬の心肺機能の指標として予想のファクターに組み入れることは非常に興味深い」と話している。

 ■中日スポーツ競馬評論家山野浩一さんの話 ファンサービスとしては斬新なアイデア。興奮状態にある馬を見つけるのに効果があるだろう。ファンの間に定着するのに時間はかかるだろうが、馬体重のように、同じ馬について追跡調査できるだけのデータが集まれば、さらに威力を発揮するかもしれない。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060519/mng_____sya_____008.shtml