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女性下着の訪問販売大手シャルレ（神戸市、大証２部上場）は１９日、林宏子会長（６８）が６月２８日に退任し、８億９５００万円の退職慰労金を支払うことになったと発表した。それに伴い７億７７００万円の特別損失を計上するため、０７年３月期連結決算は４億４千万円の当期赤字に陥る見通しだ。
同社は林会長の夫で元会長の林雅晴氏（７１）にも、０５年３月期に９億円の退職慰労金を出したばかり。同期は１９億円の当期赤字に転落。０６年３月期も７９人の希望退職の実施に伴う費用で７６００万円の当期赤字となっており、３年連続で赤字となる見通しだ。
同社は７５年に林夫妻が創業。業績低迷を受けて、０４年６月にロサンゼルス五輪銅メダリスト（女子バレーボール）の三屋裕子氏（４７）に社長職を譲った。雅晴氏への退職慰労金について、同社は「株主総会でも異論はなかった」と説明。１年置いて宏子氏へもほぼ同額を出すことについて三屋社長は「現在のビジネスの基盤をつくりあげた貢献は大きく、金額は妥当だ」と述べた。ただ、赤字経営が続く中での大盤振る舞いに、株式市場では「株主重視の流れに逆行している」と疑問の声もあがっている。