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2006年05月19日(金) 21時52分

ヤフーBBの過失責任認め賠償命令 顧客情報流出訴訟朝日新聞

 インターネット接続サービス「ヤフーBB」の顧客情報が大量流出した事件で、個人情報を外部に漏らされて精神的苦痛を受けたとして、近畿の弁護士ら男女5人がヤフーBBの運営会社の「BBテクノロジー」と「ヤフー」を相手取り、1人当たり10万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、大阪地裁であった。山下郁夫裁判長は「不正アクセスを防止するための注意義務を怠った」とBB社の過失責任を認め、1人当たり6000円の支払いを命じた。

 一方、ヤフーの責任については「BB社とは顧客情報を別々に管理しており、ヤフー側からの流出は認められない」として請求を退けた。原告弁護団は「ネット上の情報流出について業者の責任を認めた初の判決だと思う」と話している。

 判決によると、BB社は社名がソフトバンクBBだった02年12月、顧客の氏名・住所・電話番号などを記録したサーバーを維持管理する「現場隊」がユーザー名とパスワードを使えば、社外からでもこのサーバーにアクセスできるようにした。このため、現場隊にいた元派遣社員らによって、03年6月と04年1月に大量の顧客情報が流出した。

 判決は、BB社が社外からのアクセスを可能にしたことについて、不具合復旧のために必要だったと認めたうえで、「元派遣社員の退職時にユーザー名を削除したり、パスワードを変更したりすれば流出を防げた可能性が高かった」と指摘。BB社が不正アクセス防止のための措置を怠ったと判断した。

 〈BB社の話〉 判決文を慎重に検討し、今後の対応を決めたい。

http://www.asahi.com/national/update/0519/OSK200605190079.html