2006年05月19日(金) 00時00分

振り込め詐欺　融資保証金詐欺が増加（朝日新聞）

　県内で振り込め詐欺の被害が後を絶たない。県警によると、今年に入ってからの被害は既に６０件で被害総額は４６８１万円。認知度の高まったオレオレ詐欺は減る傾向にあるが、借金の保証金名目で現金をだまし取る融資保証金詐欺の件数は０５年は前年の２倍に増え、被害総額は１億２千万円に。県警は「振り込む前に誰かに相談を」と呼びかけている。

　県警捜査２課によると、融資保証金詐欺グループは大手信販会社や銀行の名前をもじった紛らわしい企業名を名乗ることが多い。ダイレクトメールやファクス、携帯電話などで、融資の申し込みに対する保証金名目や借り手の信用度を確認するとの理由で現金の振り込みを要求する。狙われるのはほとんどが多重債務者だ。

　また、有料番組・サイト利用料などをだまし取る架空請求詐欺も多い。０５年の県内の被害額は前年に比べ２倍。今年もすでに１０件で計１０３１万円の被害が出ている。

　いずれも、振り込んでしまうと取り戻すのは困難。警察に届けて振込先の口座を凍結し、犯人が現金を引き出すのをくい止めたケースもあるが、まれという。最近は現金書留での郵送を求める手口も見られる。

　県警は詐欺の手口をホームページ（http://www.pref.tottori.jp/police/）で公開している。

http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000170605250001