悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月19日(金) 13時01分

駐車監視員:あと2週間で導入 どうなる?JR高崎駅「乗降専用ゾーン」 /群馬毎日新聞

 ◇利用者、JRに困惑や懸念
 駐車違反取り締まり業務の一部を民間が行う駐車監視員制度のスタートまで2週間を切った。従来と異なり、駐車禁止場所で運転手が乗っていない車は放置車両とみなし、発見した時点で摘発対象となる。群馬の玄関口、JR高崎駅(高崎市八島町)にある「乗降専用ゾーン」も例外ではない。知人を改札口まで送り迎えしている間に車にステッカーを張られる——。そんな事態も想定される。
 県警が4月に発表したガイドラインでは、高崎駅周辺は監視員が最も頻繁に巡回する「最重点地域」に指定している。従来よりも厳しい取り締まりが予想される。
 同駅には西口と東口のロータリーにそれぞれ約10台が止められる乗降専用ゾーンが設けられている。乗り降り専用のため、駐車は禁止されているが、待ち合わせや駅にちょっとした用事がある人も多く、運転手がいない車も多い。新制度のもとでは、こうした車は「放置車両」として摘発対象となる。
 西口には20分まで無料の市営有料駐車場があるが、計8台しか止められず、不足感は否めない。駅周辺には1時間300円前後の有料の立体駐車場が多数あり、県警はこうした施設の利用を勧めている。
 6月1日の施行を控え、乗降ゾーン利用者は困惑気味だ。県外に住む子供の送り迎えに駅を利用する同市飯塚町の無職男性(60)は「いちいち駐車場に止めろと言われても。ロータリーの利便性がなくなってしまう」。幼児を抱いていた同市乗附町の主婦(37)は「子供がトイレの時はどうすればいいのか。困りますね」と困った顔を見せた。
 JR東日本高崎支社も利便性低下を懸念する。同支社総務課は「違法駐車は困る」と前置きしたうえで「駐車できないからと言って、駅の周囲をぐるぐる回られる方が渋滞の原因になる。ある程度は柔軟にやってもいいのでは」と話す。摘発を受けたドライバーからの苦情も予想され、すでに対応を準備しているという。
 県警は乗降ゾーンについて「もともと乗り降りに限定しているし、従来から運転手のいない車は取り締まってきた」と説明する。一方で「すぐに運転手が帰ってきそうな場合は指導・警告にとどまる場合もある」と監視員の裁量に委ねる「グレーゾーン」の存在を否定しない。明確な取り決めはなく、スタート直後は手探り状態で混乱が続きそうだ。【伊澤拓也】
………………………………………………………………………………………………………
 ■ことば
 ◇駐車監視員
 交通違反処理に従事する警察官を事件捜査や防犯業務に当てることなどを目的に、04年6月成立の改正道交法で決定した。監視員は運転手がいない放置車両を確認してステッカーを張り、委託元の警察署にデータを送る。違法かどうかの最終判断は警察が行う。県内では前橋・前橋東・高崎・太田署管内の中心街や幹線道路で実施。県警は重点地区をホームページで公開している。

5月19日朝刊
(毎日新聞) - 5月19日13時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060519-00000115-mailo-l10