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川崎市の０５年度の児童虐待相談件数が過去最多の４６５件だったことが市のまとめで分かった。市は「社会的な関心が高まり、虐待事件を未然に防ごうという意識が相談件数の増加につながったのではないか」と分析している。
川崎市内には中央（高津区）と南部（川崎区）の二つの児童相談所がある。０５年度中に寄せられた虐待に関する相談の総件数は４６５件で、過去最多だった０４年度を１７件上回った。相談件数のうち、児童相談所が実際に調査して虐待を確認した件数は集計中。
寄せられた相談を虐待内容別に見ると、身体的虐待が１８１件で最も多く、育児の怠慢・拒否（ネグレクト）が１６３件、暴言などの心理的虐待が１０９件だった。性的虐待についての相談も１２件あった。
虐待者は実母が６割近い２６７件で、実父が９５件。両親による虐待についての相談も４３件あった。相談のうち８割を超える３８７件は０歳〜小学生についての内容だった。
児童虐待を巡っては、０４年１０月の児童虐待防止法改正により、市民は「虐待が疑われる場合」に通報するよう義務づけられた。児童虐待の相談は、川崎市児童虐待防止センター（０４４・７３８・０９５０、２４時間）で受け付けている。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000605180005