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2006年05月17日(水) 00時00分

Share(しぇあ)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 最近、ユーザー数を増やしているウィンドウズ専用のP2Pファイル共有ソフトです。長くShare(仮称)となっていましたが、現在はShareで落ち着いているようです。シャレ、洒落などという呼び名もあります。

 ファイル共有ソフトと言えばウィニー(Winny)が有名ですが、Shareはかなりウィニーに似ています。同じ国産ですし、匿名性も高いです。P2Pの方式も、キーになるサーバを持たずにユーザーのコンピュータ間だけでネットワークを動かす純粋式を採用しています。この方式だと動き出したネットワークは簡単に止まりません。

 Shareが注目され始めたのは、2003年の11月、映画やゲームソフトを共有していたウィニーユーザーが著作権法違反容疑で逮捕されるという事件のあとでした。いろいろ細かい意見をはぶいて端的に言いますと、「ウィニー使うと逮捕されちゃうから、なんか違うの無い?」というユーザーたちの目に留まって使われ始めたようですワン。そういえば、ウィニーが開発されたきっかけも、それまで大流行していたWinMXというファイル共有ソフトのユーザーが逮捕されたことでした。Shareは逮捕がきっかけで開発が始まったわけではありませんが、経緯は似ていますなあ。

 そして、今度はウィニーで暴露ウイルスが多く出回るようになり、「ウィニー使うと暴露ウイルスが怖いから、なんか違うの無い?」というユーザーがShareへ流れてきたようですワン。とは言うものの、Shareでも暴露ウイルスは存在していて、情報流出事件は何件も起きています。結局、「こっちなら絶対に大丈夫!」などという確証はありません。安易に手を出さないようにとしか言えないのが現状ですワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20060517nt04.htm