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2006年05月17日(水) 00時00分

民放ニュース競争激化読売新聞

 日本テレビは、夕方のニュース番組「リアルタイム」(月—木曜後4・53、金曜後5・00)のスタート時間を、この春から最大32分も繰り上げた。テレビ朝日は、朝の情報番組で2本続けて計5時間半の生放送を開始。いずれも、ニュースの速報が狙いだ。(井上晋治)

【夕】日テレ「リアルタイム」最大32分開始繰り上げ


笛吹雅子、近野宏明(前列左から)のキャスターコンビで、速報性と情報量が増した日本テレビ系「リアルタイム」

 夕方のニュース番組は、TBS、フジテレビ、テレビ朝日各局が午後4時50分台から始まっている。日本テレビは4月から「リアルタイム」のスタートを繰り上げ、「夕方一番早いニュース」としてこれに参戦。テレビ朝日系「スーパーJチャンネル」も開始時間を1分早めるなど、分刻みの競争が起きている。

 「リアルタイム」の、岡田泰三プロデューサーは「昨年度まで、日テレだけが5時台スタートだったため、早く上げたかった。一番の狙いはニュースの量を倍にすること。中途半端な企画よりニュースの需要は間違いなく大きい。今起きている事を速報する意味で、早いスタートは視聴者の番組選択の動きにつながる」と話す。

 スタジオを報道フロアに直結。時には、担当デスク席にカメラを直接向けて詳報を加える。また、様々な分野のコメンテーターが毎回登場し、ニュースの社会に与える影響などを解説する。「これまではビデオ映像に頼るケースが多かったが、新番組は現場中継を増強し、担当者から情報を即座にキャスターに手渡しするなど、速報性を重視している」と岡田プロデューサーは語る。

【朝】テレ朝の情報2番組 連続5時間半の生放送


渡辺宜嗣(中央)、野村真季(左)両アナウンサーの新コンビの司会で、ジャーナリストの鳥越俊太郎(右)と硬派なニュースを解説するテレビ朝日系「スーパーモーニング」

 一方、朝の情報番組では、4月からテレビ朝日が、「やじうまプラス」(前4・25)と「スーパーモーニング」(前7・30)で平日連続5時間半の生放送を始めた。先月26日は、耐震強度偽装事件の一斉逮捕の模様を完全生中継するなど、硬派なニュースや独占映像に重心を置く。

 青木吾朗チーフプロデューサーは「みのさんの登場で、テレ朝や日テレが強みを発揮してきた中高年の視聴者層が、思ったより早く奪われた感がある」と語り、昨年始まったTBS系「みのもんたの朝ズバッ!」(月—金曜前5・30)の攻勢を強く意識。「朝は他局は健康や料理などの軟らかい情報を扱うことが多い分、こちらは硬派なニュースで差別化を図りたい」と意気込んでいる。

 これに対して日本テレビ系「スッキリ!!」(同前8・00)は、バラエティー感覚で対抗。お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次が司会、演出家のテリー伊藤がコメンテーターという意表を突く布陣だ。

 小松良徳プロデューサーは、「主婦の興味や関心に応え、ニュースから身近な話題まで、さまざまな疑問を解消するのが基本。視聴者の目線で語れる司会とコメンテーターに加え、バラエティー的な企画などが他局と違う魅力」と、独自性を強調している。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20060517et03.htm