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2006年05月17日(水) 16時53分

「紹介屋」詐欺が急増 手数料取りドロン 県内3年で3倍 借金一本化…甘いワナ西日本新聞

 複数の消費者金融などからの借金に苦しむ多重債務者らに「借金の一本化」を持ち掛け、手数料をだまし取る「紹介屋」の被害が増えている。福岡県消費生活センターに寄せられた2005年度の被害相談は約140件でその3年前に比べ約3倍。同センターは「借金整理どころか、新たな借金を抱えてしまう。不審に思えばすぐに相談してほしい」と注意を呼び掛けている。

 センターによると、「紹介屋」はまず、チラシやダイレクトメールで「低金利」「保証人なし」「来店不要」など通常では考えにくい好条件をPR。消費者が申込先に連絡すると「審査のため名前、住所、勤務先を教えてほしい」と個人情報を事細かく聞いた上でいったん電話を切る。

 数日後、電話があり「審査結果が出たが難しい。しかし、大手業者の上層部に融資が受けられるよう働き掛ける」とうそを言い、指定した実在の業者から借金するように指示。融資を受けられた場合、融資額の2—5割の手数料を徴収し、借金の一本化には手を付けず連絡を絶つというのが手口という。

 消費者金融3社から借金している福岡県内の30代の男性会社員は広告を見て申し込み、手数料計70万円を紹介屋に送金したが一本化されず、そのまま連絡が取れなくなった。

 金利の高いキャッシングの借金を一括返済しようとした20代女性は、メールで案内があった業者に150万円の融資を申請。「審査に通らない」と言われ、別の消費者金融業者を紹介され、150万円の融資を受けると30万円の手数料を要求された。

 また、「特別融資キャンペーン 3年固定 年0・75%」のチラシにつられて申請した40代主婦は途中で不審に思いキャンセルしようとすると「二度と借金できないようにしてやる」と脅されたという。

 福岡県貸金業協会(福岡市)は「紹介屋はヤミ金業者。言われるまま借金してしまえば被害回復するのは不可能に近い。交渉を進める前にまず正規の登録業者かどうか協会に確認してほしい」としている。同協会相談センター=092(713)7541。

=2006/05/17付 西日本新聞夕刊=
(西日本新聞) - 5月17日16時53分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060517-00000051-nnp-kyu