2006年05月16日(火) 11時37分

「第３のビール」のシェア、発泡酒を逆転（朝日新聞）

　ビール主要５社が１６日発表した４月のビール関連飲料出荷量で、ビール風飲料「第３のビール」が前年同月比３９．６％増の１２６８万ケース（１ケースは６３３ミリリットル瓶で２０本換算）となった。シェアは２８．７％に達し、０４年２月に本格発売されて以来初めて、発泡酒のシェア２３．１％を上回った。第３のビールは５月からの酒税法改正で３５０ミリリットル缶あたり３．８円増税され、値上がり前の駆け込み需要が膨らんだためだ。

　発泡酒は、第３のビールの登場で減少傾向が続き、２１カ月連続で前年割れして同２４．０％減の１０２０万ケース。ビールも同１２．１％減で、シェアは４８．２％と初めて５０％を割り込んだ。

　各社のシェア争いでは、第３のビールでもっとも売れている「のどごし〈生〉」があるキリンビールに追い風となり、ビール関連飲料全体に占めるシェアは、４カ月連続でアサヒビールを上回ったとみられる。

http://www.asahi.com/business/update/0516/088.html