2006年05月16日(火) 12時01分

リッチランド出資法違反：県警が合同捜査本部　／静岡（毎日新聞）

　「短期間で高配当が得られる」などとうたって顧客を集めていた健康食品会社「リッチランド」（東京都北区、佐伯万寿夫会長）に出資法違反の疑いが持たれている問題で県警は１５日、警視庁と福岡県警との合同捜査本部を設置した。今後、県内での同社の活動実態を調べる。
　同社は会員に新会員を集めさせるマルチ商法を使って、健康食品などの代金名目で一口５０万〜７５０万円を集めていた疑いが持たれている。県内の被害者側弁護団の岡島順治弁護士によると、同社は県内では９９年の設立から昨年６月に警視庁の家宅捜索を受ける直前まで、浜松市内のホテルで月例会を開き会員を集めていた。同市を中心に約４０人、計約２億数千万円の被害相談があり、大半は家族に内緒で投資していた主婦という。
　同社の商法では、会員は売り上げ別に「会員」とその上の「特約店」、さらに上の「販社」クラスに分けられ、月例会では販社でも最高クラスの「販社Ｄ」が預金通帳を見せるなどして出資を募っていた。出資金は「財宝を積んだ沈没船の引き揚げ」などに投資して２倍の配当を出すと宣伝していた。【稲生陽】

５月１６日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060516-00000002-mailo-l22