悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月16日(火) 13時08分

不正携帯電話使い詐欺容疑、都内の3人を逮捕 愛知県警朝日新聞

 携帯電話本人確認及び不正利用防止法を全国初適用し、身元確認をせずに携帯を貸し出した容疑で業者らが逮捕された事件で、愛知県警は借りた携帯を使って振り込め詐欺をしていたグループを特定し、15日、東京都内に住む男3人を詐欺容疑で逮捕した。同法は、振り込め詐欺対策を目的に昨年4月に成立し、今年4月、全面施行された。同法違反による業者の摘発から詐欺の実行グループに至ったのは初。

 グループは、大手信販会社や似た名前をかたって、全国の多重債務者にダイレクトメール(DM)を送り、融資保証金名目詐欺を繰り返していた。県警は、04年5月から05年11月までに、43都道府県で約210件、計約1億7000万円の被害届を確認。口座の入金状況から、実際の被害額は10億円を超えるとみている。DMは約7カ月だけでも約13万枚に上ったという。

 逮捕されたのは、グループのリーダーの豊島区千早1丁目、貸金業龍野悠士(25)、練馬区栄町、無職坂本洋平(25)両容疑者=いずれも改正金融機関本人確認法違反罪で起訴=と、文京区根津2丁目、同山田孝太朗容疑者(30)。

 捜査2課と中村署の調べでは、3人は05年7月、茨城県の主婦(57)に保証金名目で4回にわたり計190万円を振り込ませ、詐取した疑い。

 県警は05年11月、携帯電話本人確認及び不正利用防止法を初適用し、匿名で携帯を貸し借りした携帯レンタル店経営者とブローカーを逮捕した。

 その後、龍野、坂本両容疑者がブローカーに1台約1万円の手数料を払い、40〜50台の携帯をまた借りしていたことが判明。県警は今年2月、ブローカーと共謀してレンタル店経営者から3台を匿名で借りた疑いで両容疑者を逮捕した。3月には、振り込め詐欺に使う他人名義の通帳とカード2組を12万円で買ったとして再逮捕した。

 龍野、坂本両容疑者は「総務」と呼ばれ、匿名携帯と口座の調達や事務所の管理を行っていた。山田容疑者は詐欺を実行する「現場」の一員で、DMに記載した東京03の番号を、転送サービスを使って匿名携帯に転送させていた。

 「総務」は固定給で、坂本容疑者は月50万円。「現場」の報酬は、得た金の1割だった。「現場」は20人ほどいた可能性があるという。

http://www.asahi.com/national/update/0516/NGY200605160004.html