2006年05月15日(月) 00時00分

閉館惜しみ１万３０００人 東京・交通博物館、７０年の歴史に幕 長年の歴史に幕を閉じ、閉館を惜しむファンらでにぎわう交通博物館＝１４日、東京都千代田区で （中日新聞）

　鉄道を中心に車や航空機などの乗り物を展示してきた交通博物館（東京都千代田区）が１４日、老朽化のため閉館した。最終日のこの日は、家族連れら約１万３８００人が詰めかけ、大型連休中に塗り替えた平成に入ってからの最多入館者数の記録を更新し、７０年の歴史に幕を下ろした。

　通常は午後５時閉館だが、時間を延長し、同７時すぎまで大勢の鉄道ファンらが名残を惜しんだ。閉館後も、周辺を埋め尽くすファンから「ありがとう」「さようなら」の声が飛び、拍手に包まれていた。

　前身の鉄道博物館は１９２１年、東京駅北側に開館。３６年に現在地に移った。蒸気機関車の実物や、電車運転を体験できるシミュレーターなどが人気を集めたが、老朽化し展示・収蔵スペースも手狭に。来年１０月にさいたま市で「鉄道博物館」として再出発する。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060515/mng_____sya_____005.shtml