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2006年05月15日(月) 16時12分

飛鳥会 貸しビル根抵当抹消 小西容疑者要請、捜査逃れか産経新聞

 財団法人「飛鳥会」(大阪市東淀川区)理事長、小西邦彦容疑者(72)が事実上の同和対策事業だった駐車場管理業務の収益を着服していた事件で、駐車場の問題が表面化した直後の今年三月、飛鳥会所有の大阪・北新地の貸しビルに設定されていた極度額五億円の根抵当権について、小西容疑者が三菱東京UFJ銀行に解除を要請、抹消されていたことが分かった。担保は小西容疑者が私的な融資を受けるために設定されていたとみられ、大阪府警は、捜査が本格化する中で不正を隠蔽(いんぺい)する狙いがあったとみて経緯を調べている。
 不動産登記や関係者によると、このビルは平成七年八月、小西容疑者が資金四億数千万円を調達して飛鳥会名義で購入。同年十月に当時の三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)が土地・建物に極度額五億円の根抵当権を設定した。この際、会の規約に定められた三分の二以上の理事の同意や府知事の承認を得ていなかった。
 ビルは飛鳥会の収益事業の一つとして、飲食店など約二十店に賃貸し、最上階(五階)は小西容疑者が住居として使用。ビルを担保にした融資が実行されたことはなかったとみられるが、小西容疑者は今年三月になって突然、銀行側に根抵当権の抹消を要請。銀行は同月十五日に抹消したという。
 飛鳥会をめぐっては今年二月、大阪市開発公社から西中島駐車場(淀川区)の管理業務を随意契約で独占的に受注していた問題が表面化。府警は関係者から事情聴取を進めるなど、小西容疑者による収益の私的流用などを捜査していた。この時期、小西容疑者側は平成十二年から五年間の飛鳥会の法人税など約八千三百万円と、小西容疑者個人の所得税約千二百万円を修正申告しており、府警はビルの担保抹消も捜査を逃れるための工作の一つとみている。
 今回のビルをめぐる担保設定の経緯について三菱東京UFJ銀行は「捜査中のためコメントできない」としている。
(産経新聞) - 5月15日16時12分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060515-00000022-san-soci