悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月14日(日) 11時48分

真珠投資、突然の配当停止 500人が被害申し立て朝日新聞

 真珠養殖事業の投資として100万円で真珠のアクセサリーを買うと、1年半で120万円を返金する——。そんな話に出資したが返金が途中で止まったとして、計約500人が被害を申し立て、各地で被害対策弁護団が結成されている。出資者には主婦層が多く、東北、関東、四国など広範囲に及ぶ。契約金は少なくとも5億円以上とみられ、被害者の一部は出資法違反や詐欺罪での告訴を検討している。

契約後に出資者に届いた真珠のネックレス。所々に細かい傷がある

 出資を募っていたのは、愛媛県愛南町の真珠養殖販売会社「キュート」とその関連会社。すでに宮城、福島、愛媛の各県で被害対策弁護団ができ、東京や大阪でも弁護士が被害者救済に乗り出した。

 各地の弁護団や出資者の話によると、同社の社長は02年夏ごろから、「愛媛で湾を(丸ごと)買い、真珠を育てることになった。出資してもらえれば数カ月で倍にする」などと言って、1口100万円で現金での投資を募った。

 誘い文句はいろいろあり、03年からは「手元に現金がなくても、ローン会社から100万円を借り入れて真珠を買えば、毎月のローンの支払代金分を会社が出す」などと勧誘した。

 また、会社は「知人を紹介すれば手数料5万〜10万円を支払う」と約束したという。こうした勧誘で、全国に出資者が広がった。

 出資すると会社側から真珠のネックレスなどが届いた。毎月の返金もしばらく続いたが、05年7月ごろに突然、返金が一斉に止まった。その後、現在まで支払われていない。

 現金とローン契約で複数回の出資をした関東地方の主婦は「途中でおかしいと思った場面はあったが、社長から『間違いなく返金できる』と言われて出資を続けてしまった。とにかく出資金を返してほしい」と話す。

 愛媛県弁護団長の野垣康之弁護士は「販売過程での同社の説明にはうそが含まれているうえ、そもそも出資法にも抵触しており、契約自体が無効だ」と主張。同県警への告訴を検討している。また、福島県弁護団は契約の無効をキュート側に文書で通知したが、同社からの返答は現在までないという。

 キュートは朝日新聞の取材に対し、「当社は真珠の売買をしており、売買契約をかわして品物を全員に渡している。(返金は)利益の還元であり、現在、利益がないため支払えない。販売において違法性があるとは思っていない」と説明している。

http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200605130392.html