悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月13日(土) 20時35分

廃校ロケ 人気上昇朝日新聞

◆旧新座小 映画にCMに好立地

 映画やテレビのロケーションの誘致を進めている県で、廃校での撮影に人気が集まっている。新座市の旧新座小学校もその一つ。2年間で52件の撮影申し込みがあった。都心に近く、授業や生徒を気にする必要がないことが人気の理由だ。使用料で潤う市だが、その一方で「耐震補強されていない校舎を積極的にPRできない」と頭を悩ませている。

◆ほぼ毎月 撮影依頼 でも問題は耐震補強

 11日、同小の校庭でタレントほしのあきさんが女子バレー部員に扮して今年夏の新製品のアイスキャンデーを片手においしさをアピールした。「ガリガリ君」で知られる深谷市の氷菓会社「赤城乳業」のテレビCMの撮影だ。ほしのさんは「廃校なのに校庭の花壇は手入れされ、校内もきれい」と話した。

 同小は、児童数が減り04年3月に廃校になった。地元住民に「地域活動の拠点に使いたい」という声が強く、市は地元町内会や福祉施設などに暫定的な利用を認めた。校舎や花壇の手入れも地元住民によるものだという。

 撮影を誘致したり、施設使用や撮影の手続きを支援したりする県の「ロケーションサービス」で紹介されると、撮影場所として注目を浴びるようになった。04年6月にギャグ漫画を実写化した映画「魁(さきがけ)!!クロマティ高校THE★MOVIE」で使われて以降、ほぼ毎月撮影依頼が寄せられている。

 県新産業育成課によると、学校の校舎は撮影依頼が多いが、平日や連日の撮影が難しく廃校の校舎が好まれるという。ラブコメディー漫画を実写化した7月公開予定の映画「ラブ★コン」の一シーンも廃校となった吉見町の旧県立吉見高校で撮影された。

 今回のCM作りにかかわった広告会社は同小を選んだ理由を「廃校であることはもちろん、都心に近い割に周りに高い建物など障害物が少なく、大空が見渡せるのも撮影上の好条件の一つ」と話す。

 財政難に苦しむ市もこれまでの校舎の使用料で計約360万円を得て、一般財源に組み込むことができるなどのメリットがあった。しかし、耐震補強されていない校舎の安全性を心配する市企画課は「要望には応えるが、あくまで限定的な使用」としている。市民に対して撮影現場を公開することもしていないという。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000605130003