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2006年05月13日(土) 17時28分

北朝鮮覚せい剤、密輸3回計1トン 末端価格600億円朝日新聞

 北朝鮮から数百キロの覚せい剤が密輸された事件で、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された韓国籍の禹時允(ウ・シユン)容疑者(59)が、逮捕容疑となった02年10月の密輸以外に、同年4月と7月の2回にわたって密輸に成功していた疑いがあることが警視庁と鳥取県警などの合同捜査本部の調べでわかった。3回の密輸量は合わせて1トン(末端価格約600億円)近くに上るとみられる。

 禹容疑者は02年10月、北朝鮮から数百キロの覚せい剤を北朝鮮の貨物船「ツルボン1号」で松江市沖まで運び、ポリ袋などに包んだ覚せい剤に浮輪を付けて海に投下、日本側から出港した漁船で回収する「瀬取り」という方法で島根県の安来港から輸入したとして逮捕された。

 しかしこの他にも02年の4月と7月の2回にわたり、ツルボン1号とは別の船で北朝鮮から覚せい剤数百キロをそれぞれ運び、やはり鳥取・島根の県境沖で小型漁船が回収して密輸した疑いがあるという。

 密輸された覚せい剤は、02年10月の際と同様、暴力団側に渡ったとみられる。

 さらに、禹容疑者は、成功したとみられるこの3回の密輸のほかに、02年11〜12月、鳥取県沖などでポリ袋などに入った覚せい剤約240キロが流れ着くなどして見つかった事件にも、関与した疑いが浮上している。この時は「瀬取り」に失敗したとみられている。

 禹容疑者は01〜04年には、北京などへ約40回、渡航を繰り返したという。捜査本部は、鳥取・島根沖での密輸とこうした渡航の時期が重なっていることなどから、北京などを経由して北朝鮮に渡り、密輸についての手配をした可能性があるとみている。

http://www.asahi.com/national/update/0513/TKY200605130191.html