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2006年05月12日(金) 03時29分

マイルドセブン、増税20円なのに… 13銘柄で30円上げ産経新聞

便乗?JTが申請
 日本たばこ産業(JT)は十一日、たばこ小売価格の値上げを財務省に申請した。たばこ増税に伴い、七月一日から全百十六銘柄を一箱(二十本入り)当たり十−三十円値上げする。主力商品である「マイルドセブン」など十三銘柄については、一箱当たりの増税額約二十円を上回る三十円の引き上げとした。喫煙者の減少で厳しさを増しているJTの経営環境を反映した値上げとなった。
 昭和五十二年に発売された「マイルドセブン」はシリーズ全体で国内市場で約三割を占める。世界でも「マールボロ」に次ぐ二位のシェアを握る稼ぎ頭となっている。同シリーズでの増税幅を超える値上げは、発売以来初めてとなる。それ以外の銘柄は、増税相当分を価格転嫁する。
 東京都内で記者会見したJTの西沢省悟副社長は、今回の値上げに対して「品質の維持・向上のため」と強調。二年後に予定する成人識別自動販売機の設置に伴う費用負担や、街角やオフィスへの喫煙場所設置に伴うコスト増への対応も理由に挙げた。
 五月から増税された「第三のビール」では、ビール各社は増税分のみを出荷価格に転嫁。一部小売店では増税分を企業努力で吸収し、価格を据え置く動きもみられた。これに対し、たばこは定価販売に守られているうえ、今回の主力商品での値上げは増税への「便乗値上げ」との批判を浴びそうだ。
 ただ、喫煙者の減少で国内たばこ市場の縮小が続く中、増税幅以上の値上げはたばこ離れを一段と加速させる可能性もあり、JTにとっては苦渋の決断ともなった。
(産経新聞) - 5月12日3時29分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000002-san-soci