悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月12日(金) 15時33分

公社、年間5000万円損失 同和事業不正 駐車場の料金捏造産経新聞

 財団法人「飛鳥会」理事長、小西邦彦容疑者(72)が事実上の同和対策事業の収益を着服していた事件で、同会に西中島駐車場(大阪市淀川区)の業務を委託していた大阪市の外郭団体「大阪市開発公社」が同駐車場の料金収入について毎年、損失を出していたことが十二日、分かった。損失額は年間四千万−五千万円程度とみられる。
 府警は、同駐車場の実際の年間収入は約二億円で、公社への納入金(利益配分金など)を除くと、飛鳥会には料金収入として年間約一億八千万円の収入があったとみている。平成十五、十六年の場合、同会はそれぞれ約千八百二十万円を公社に納入していた。
 大阪市側が飛鳥会と委託契約を結んだ当初、同会と利益配分金の基準は「駐車場収入の三分の一程度」との取り決めがあったとされ、公社は同駐車場の従業員約二十人の給料や諸費用を除いて毎年、四千万−五千万円の損失を計上していたことになるという。
 関係者によると、公社と飛鳥会は、同駐車場の公示地価を基に算出した「道路占用料」や駐車場収入の一部を「利益配分金」として公社に納め、残りの駐車場収入はすべて飛鳥会に入る契約を結んでいた。
 しかし、公社は、飛鳥会が公社に提出するはずの駐車場利用状況の報告書を代行して作成しており、駐車場の料金収入は過少に捏造(ねつぞう)されていた。
 府警は、公社自体が契約時の取り決めを順守せず、ごまかした数字で計算。ずさんな会計処理で毎年多額の損失を出していたとみて裏付け捜査を進めている。
≪着服認める 小西容疑者≫
 業務上横領容疑で逮捕された財団法人「飛鳥会」理事長、小西邦彦容疑者が大阪府警の調べに対し、飛鳥会の法人口座から小西容疑者の個人口座に一千万円を振り替えた事実について「否認するつもりはない」と容疑を認める供述をしていることが十二日、分かった。
 小西容疑者は今月八日、西中島駐車場の料金収入のうち一千万円を着服したとして逮捕された際、「覚えていない」と容疑を否認。さらに、飛鳥会が平成七年に大阪・北新地にテナントビルを購入した際に「飛鳥会に五億円を貸した」などと主張、その返済だとしている。
(産経新聞) - 5月12日15時33分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000035-san-soci