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ワシントン州レッドモンド（ロイター） 世界一の資産家の座は、決して居心地のいいものではない？——米経済誌フォーブスの世界長者番付リストで１２年連続首位を占めている米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長がこのほど、富豪ならではの複雑な心境を明かした。
今月３日、同社の宣伝イベントで米ＣＮＢＣテレビ記者のインタビューに答えたゲイツ氏は、世界一の富豪であることについて「そうでなければいいのにと思う。良いことはなにもない」「目立ってしまうだけだ」などとコメント。メディアからの注目を嫌う内向的な一面をのぞかせた。
ゲイツ氏はまた、「世界で最も学ぶことの多い相手は」と聞かれ、長者番付で過去６年間２位を占めている米投資家のウォーレン・バフェット氏を挙げた。理由は「物の見方がとても新鮮でシンプルだから」。同氏から学んだ最大の教訓は、「高潔な人格を持つことの重要さ」だという。
一方、「資産家仲間に取り囲まれて暮らしているのか」との質問には、「いや、いつも１人だ」と答えて会場の笑いを誘った。