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2006年05月12日(金) 00時00分

阪神電鉄・社外取締役の玉井氏が正式に就任辞退朝日新聞

 阪神電気鉄道の筆頭株主である村上世彰氏率いる投資ファンド(村上ファンド)から、阪神の社外取締役を続投するよう要請されていた玉井英二氏(74)は12日、阪神の臨時取締役会に出席し、6月末の任期満了をもって退任する意思を表明した。玉井氏は阪神と村上ファンドの攻防でキャスチングボートを握ると見られていたが、表舞台から去ることになる。

 阪神によると、玉井氏から続投を辞退する具体的な理由の説明はなかったというが、玉井氏は同日夜の朝日新聞の取材に「村上ファンドのために続投するつもりはない」と話した。玉井氏はこれまでも「阪神から歓迎されないなら取締役は続けない」と話しており、阪神が続投を求めなかったことから辞退を決意したものとみられる。

 阪神の取締役は現在16人。村上ファンドは今月2日、阪神への株主提案で、玉井氏を含む計9人の取締役候補を推薦したことを明らかにした。阪神は「玉井氏も含めて取締役の過半数を占めようとしている」と反発したが、同ファンドは「玉井氏は阪神側で、株主総会で承認された場合の取締役の構成は、ファンド側と半分(8人)ずつ」と主張。株主提案の目的は経営支配ではない、とする根拠のひとつに挙げていた。

 玉井氏の退任で、現状のまま株主提案が成立した場合、阪神の取締役は同ファンド側が8人、阪神側が7人となり同ファンドが優位に立つ。これに対して同ファンドは「ノーコメント」としている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200605120080.html