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2006年05月12日(金) 21時28分

つくば駅前、ベンチャー2社進出朝日新聞

 筑波大から生まれた約40のベンチャー企業の中でも将来性が期待される2社が、つくばエクスプレス(TX)つくば駅前のビルに相次いで進出した。ソフトウエア開発の「ソフトイーサ」と、ロボットスーツで知られる「サイバーダイン」。秋葉原に直結する「IT鉄道」を生かし、世界に照準を合わせている。(斉藤智子)
 2社が入ったのは駅から歩いて3分ほどの「つくばシティアビル」で、大学にも車で5分ほどで行ける距離にある。
 「ソフトイーサ」は、筑波大4年の登大遊(のぼり・だい・ゆう)さん(21)が04年4月に大学の友人3人と設立した。社名は、登さんが1年だった03年12月に開発したソフト名から付けた。
 このソフトを使うと、特別な機器がなくても、インターネット上で、暗号化された安全な通信が高速でできる。バージョンを重ね、通算ダウンロード数は300万を超えた。現在、後継ソフト「パケティックス」として販売している。
 これまで、本社は同市内の登さんの自宅、研究拠点は大学だった。販売力強化のため、販売子会社「ソフトイーサVPN」(昨年8月設立、本社・東京)と4月1日に合併。これを機に登さんが会長となり、つくばシティアビル6階に本社を移した。
 「つくばはITベンチャーの集積地になり得る土地。先例になりたい。筑波大とさらに関係を深め、IT人材育成でも連携していきたい」と登さんは語る。目指すのは「米マイクロソフト社のような企業」だそうだ。
 「サイバーダイン」は、ロボットスーツ「HAL」を開発した同大の山海嘉之(さん・かい・よし・ゆき)教授(47)らが04年6月に設立した。
 「HAL」は、筋肉を動かそうとする時に発生する生体電位の変化や一定のプログラムに従ってモーターで動くスーツで、足腰が弱い人の階段の上り下りや、重い荷物の上げ下げを手助けする。必要に応じ、全身や下半身、片脚のみの装着が可能。初期費用150万〜170万円、年間リース代30万〜40万円でリース販売を始めている。
 1月末に同ビル2階に支社を置いた。ユーザーが実際に装着するまでには、採寸、身体機能のチェック、微調整、使いこなす訓練など、数回にわたって通う必要がある。本社は駅から南へ約2キロにあり、車いすや松葉づえの人の負担を軽くするため駅前の拠点を探していたという。
 今後、海外への売り込みも図る予定だが、あくまで拠点はつくばで、「大学を中心に展開し、人材を育てていきたい」と山海教授も語る。
 文科省の調査では、全国の大学発ベンチャーの設立件数は、昨年8月末までで1141社。筑波大発は42(前年度比12増)で、5位だった。

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000605120005