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2006年05月12日(金) 17時43分

小西容疑者、山口組直系組長側に年間200万円超支払い朝日新聞

 業務上横領容疑で逮捕された財団法人「飛鳥会」の理事長小西邦彦容疑者(72)が、理事長を務める財団法人「飛鳥会」と社会福祉法人「ともしび福祉会」のいずれかの関連法人から給与名目で、最大の指定暴力団山口組系の暴力団組長側に年間200万円を超える金を支払っていたことが大阪府警の調べでわかった。大阪市有地を利用した駐車場運営収益や福祉施設などへの公的な資金の一部が小西容疑者を通じて暴力団に流れていた可能性があり、府警は、組長側へ資金を提供している経緯や理由について捜査している。

 調べでは、金銭の支払いを受けていたのは、大阪市内に本拠を置く山口組直系の暴力団組長周辺の女性。小西容疑者が理事長を務める法人から給与として、少なくとも数年前から毎月20万〜30万円を受け取っていたことが金融機関口座の調べなどから判明した。府警は、女性が小西容疑者の関連法人に実際は勤務していなかったとみて調べている。

 府警によると、この暴力団には準構成員を含む約200人が所属。これまで短銃を使った殺人事件や、詐欺事件などを起こして組員や組長が大阪府警などに逮捕されている。

 飛鳥会は74年から今年3月まで、大阪市開発公社から市有地にある西中島駐車場(大阪市淀川区)の運営委託を受け、年約2億円の収益を得ていたことがわかっている。また、ともしび福祉会は大阪市内や大阪府高槻市内で四つの福祉施設などを運営している。

 両法人には、国や府、大阪市などから少なくとも計約53億円の補助金が支出されている。

 府警のこれまでの調べでは、西中島駐車場の収益から小西容疑者個人に年6500万円、親族2人に飛鳥会職員としての給与名目で年計約1500万円が流れていたことが分かっている。

 小西容疑者は山口組系の元暴力団幹部で、府警は現在も小西容疑者を「山口組の周辺者」とみている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200605120052.html